2021年1月18日月曜日

元の意味が忘れられた言葉たち

使われている言葉の中には、元々の意味が忘れられてしまっているものがあります。
それを思いつくまま集めてみました。
元の意味を知れば、より一層、言葉を味わい深く感じられることでしょう。


もし、他にご存じのものがありましたら、コメント欄で教えていただけると助かります。

1.大器晩成

 「大いなる器は晩成す」という老子の言葉がもとになっています。
しかし、「大いなる器は完成し難く、変化し続け、いつまでも完成することがないので、道に近い」という、
「いつまでも完成することがないから良いのだ」
という意味合いが忘れられて使われています。


2.豹変

「君子は豹変す」という六韜の言葉が元になっています。
豹は、冬が来ると毛がすっかり生え変わります。
このように、
「君子は、外的な環境変化に合わせて自らを変革するものだ。」
という意味です。
しかし、現代では、単に理由もなく変わるような、使われ方がしているのは、残念だな、と思います。

3.虎の巻

 六韜は、文韜、武韜、龍韜、虎韜、豹韜、犬韜の六つから成っている。
 そのうち虎韜が虎の巻と言われるようになった。
 虎韜には、平野部での戦術について書いてあるのだが、それが、使われる場面が多かったからだろうか?


4.血税

 もともとは、兵役の事を指す。
 徴兵されて戦場に行けば血が流れる可能性がある税だから。
 金銭で支払う税金のことを血税とは呼ばないはずなのだが…。

5.女房と畳は新しいほうがよい

 畳を新しくするときは、畳そのものを取り換えるのではなく、畳表を取り換えるのが一般的。
 それと同じように、女房には、新しい服を着せた方が気持ちがいいという意味。
 女房自体を取り換えて、新しくした方が良いという意味ではない。


6.甲子園

 兵庫県西宮市に野球場を作ったとき、甲子の年だったので、甲子園と名付けた。
 「甲子の年に作られた」という意味が忘れられたような使われ方をしているのは、何故だろうか?




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