2020年8月14日金曜日

占いを信じなかったため、斬り殺された男



1.トップで活躍する人の裏にいる人間

近年でも、政財界トップの人達の裏には、
占術を使える人間が居て、様々な案件に関わっています。

私も、いくつかの会社の役員の方や、政治家の方の裏で、
様々なご相談に乗らせていただいています。

戦国時代の日本では、それがもっと顕著でした。
徳川家康の裏で相談に乗っていた天海は有名ですが、
名前は残っていないけれど、各戦国武将には、同じような人たちがついていたのです。

2.現代に残る言葉の忘れられた由来
古くから使われた日本語の中には、本来の由来が忘れられているものが多くあります。
その中には、占術由来のものが多くあります。

例えば、
「手の内は見せるな」
 手相を見せるな。(手の内側には、手相が刻まれている。)
「目は口ほどにものをいう」
 口で語る言葉よりも、目の相の方が多くのものを語っている。
(人がしゃべる言葉より、人相を見た方がよっぽどその人自身のことが分かる。)
「名は体を表す」
 その人の名前は、その人の実態を表す。
 (姓名判断でその人の名前を見れば、その人の実態が分かる。)

といった具合です。
 戦国大名は、人相、手相、姓名判断、四柱推命などを駆使して、様々な判断をしていたのです。

3.異彩を放つ武将
 しかし、そのような武将が多い中で、占術をあまり活用しない武将もいました。
 今でいう、合理主義者の武将です。
 その武将は、古くからの言い伝えをあまり信じず、革新的な手法を取り入れて勢力を拡大していました。
 そこに、ある男が幹部候補の採用面接にやってきました。
 その男は、名家の出身で、頭脳明晰、教養豊か、武術の達人で経歴も申し分ない。
 にもかかわらず、他の大名からは、ことごとく採用を断られていました。
 その理由は、彼に”剣難の相”があり、縁起が悪いという理由からでした。
 剣難の相とは、刃物で斬られる相のことです。

 他の大名は、
「こんな男を採用したら、家運が傾くに違いない」
 と言って、彼を採用しなかったのです。

 でも、この合理主義者の武将は、そんなことは、気にしませんでした。
 彼を採用し、幹部にしたのです。

参考記事:「剣難の相が消えた話」

4.結末
 
 剣難の相を持つ男は、間違いなく優秀でした。
 彼の働きで、合理主義者の武将は、ますます勢力を拡大し、
 有数の有力武将となりました。
 
 すべては順調で上手く行っている…。
 
 誰もがそう思えたのですが、
 
 ある日、合理主義者の武将は、剣難の相を持つ男に斬り殺されてしまいます。


 そう、本能寺の変です。

 合理主義者の武将とは、織田信長。

 剣難の相を持つ男は、明智光秀です。

 明智光秀も本能寺の変の後、間もなく、豊臣秀吉によって殺害されましたね。

 明智光秀は、人相の通りの最後を遂げたのです。 
 
5.現代への教訓

 現代では、部下に斬り殺されるという経験をする人は、極めて少ないでしょう。
 しかし、占術で分かっていたはずのことを無視したために、あまり面白くない結末を迎える社長さんは、後を絶ちません。

 現代風の謀反は、例えば、こんなことです。

 □労基署に駆け込まれる。
 □横領される。
 □取引先や部下をごっそり持って独立される。
 □会社を乗っ取られる

 …など。


 あるいは、経営者でなくても、私生活で思わぬ災難に巻き込まれるのは、
占術の警告を無視したためです。


平和で、幸せな毎日を送り続けるために、ご活用いただければ幸いです。

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